B46 仮定法 1

Se ne pluvus hieraŭ, ni ekskursus.
きのう雨でなければ、私たちは遠足だったのですが。


音声読み上げ

動詞の語尾 -us の使い方を説明します。

★ 事実と反対のことがらを述べるときに、使います。

Se ne pluvus hieraŭ, ni ekskursus.
昨日雨が降っていなければ、私たちは遠足に行ったのですが。
( ⇒ 実際は、雨だったので遠足に行かなかった)

Se mi estus sana, mi povus grimpi sur altan monton.
もし私が健康なら、高い山に登れるのに。
( ⇒ 実際は、健康ではないので登れない。)

Se – – – の形の条件文を使わずに条件を表すことができます。

Sen via helpo mi perdus la vojon.
あなたの助けなしでは、私は道に迷っていたでしょう。
( ⇒ 実際は、助けがあったので道に迷わなかった。)


ekskursi 遠足に行く/ sana 健康な/ grimpi 登る、登山する/ alta 高い/ helpo 助力/ perdi 失う/ vojo 道/ vidi 見る、会う/ fenestro 窓/ mondo 世界/ okazi ことが起きる/ katastrofo 大災害、破局/ perdiĝi 失われる/ vivo 命、生活/ sukcesi 成功する


練習問題

語尾に留意して、空欄に適切な単語を記入し、事実と異なることがらを述べる文を完成しましょう。

(1) Se ne (       ) la katastrofo, ne (         ) tiom multe da homaj vivoj.
もし、あの大災害が起こら(okazi)なかったら、そのように多くの人命が失われる(perdiĝi)ことはなかったろう。

(2) Se mi ne (       ) Esperanton, mi ne (      ) multajn amikojn tra la mondo.
もし、私がエスペラントを学ばなかったら、世界中に大勢の友達を持つことはなかっただろう。

(3) Se (       ) hodiaŭ, ni ne (      ) (     ) la monton Fuĵi tra la fenestro de la domo.
もし、今日、雨が降っているとしたら、家の窓越しに富士山を見ることができないだろう。(実際は、雨が降っていない。)

(4) Sen via helpo mi ne (         ).
あなたの助けなしでは、私は成功しなかっただろう。

Onĉjo diras multajmulte da の使い分けについては B04 課を参照してください。

・印刷用PDF →Leciono-B46-仮定法1icon_1r_32

・練習問題テキスト →B46-練習問題練習問題テキスト
・解答PDF →B46解答解答PDF

「B46 仮定法 1」への2件のフィードバック

  1. 仮定法には時制の区別がないという理解でよろしいでしょうか?

  2. 仮定法 -us は時制の区別なく使われ、文脈や文中で用いられる副詞などによって時制を判断します。

    時制をはっきり表現するために、B28課の複合時制を用いることもできます。
    例えば、練習問題(4)の解答は、
    Sen via helpo mi ne sukcesus. ですが、
    これは「あなたの助けなしでは、私は成功しなかっただろう」という過去のことの他に、
    「あなたの助けなしでは、私は成功しないだろう」という意味にも使われます。
    両者を区別するのに複合時制を用いると以下の様になります。
    Sen via helpo mi ne estus sukcesinta. 
    「あなたの助けなしでは、私は成功しなかっただろう」
    Sen via helpo mi ne estus sukcesonta. 
    「あなたの助けなしでは、私は成功しないだろう」

    ただし、複合時制は表現が重苦しくなるので、あまり用いられません。

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