Se ne pluvus hieraŭ, ni ekskursus.
きのう雨でなければ、私たちは遠足だったのですが。
音声読み上げ
動詞の語尾 -us の使い方を説明します。
★ 事実と反対のことがらを述べるときに、使います。
Se ne pluvus hieraŭ, ni ekskursus.
昨日雨が降っていなければ、私たちは遠足に行ったのですが。
( ⇒ 実際は、雨だったので遠足に行かなかった)
Se mi estus sana, mi povus grimpi sur altan monton.
もし私が健康なら、高い山に登れるのに。
( ⇒ 実際は、健康ではないので登れない。)
★ Se – – – の形の条件文を使わずに条件を表すことができます。
Sen via helpo mi perdus la vojon.
あなたの助けなしでは、私は道に迷っていたでしょう。
( ⇒ 実際は、助けがあったので道に迷わなかった。)
ekskursi 遠足に行く/ sana 健康な/ grimpi 登る、登山する/ alta 高い/ helpo 助力/ perdi 失う/ vojo 道/ vidi 見る、会う/ fenestro 窓/ mondo 世界/ okazi ことが起きる/ katastrofo 大災害、破局/ perdiĝi 失われる/ vivo 命、生活/ sukcesi 成功する
練習問題
語尾に留意して、空欄に適切な単語を記入し、事実と異なることがらを述べる文を完成しましょう。
(1) Se ne ( ) la katastrofo, ne ( ) tiom multe da homaj vivoj.
もし、あの大災害が起こら(okazi)なかったら、そのように多くの人命が失われる(perdiĝi)ことはなかったろう。
(2) Se mi ne ( ) Esperanton, mi ne ( ) multajn amikojn tra la mondo.
もし、私がエスペラントを学ばなかったら、世界中に大勢の友達を持つことはなかっただろう。
(3) Se ( ) hodiaŭ, ni ne ( ) ( ) la monton Fuĵi tra la fenestro de la domo.
もし、今日、雨が降っているとしたら、家の窓越しに富士山を見ることができないだろう。(実際は、雨が降っていない。)
(4) Sen via helpo mi ne ( ).
あなたの助けなしでは、私は成功しなかっただろう。
multaj と multe da の使い分けについては B04 課を参照してください。 |
・印刷用PDF →Leciono-B46-仮定法1
仮定法には時制の区別がないという理解でよろしいでしょうか?
仮定法 -us は時制の区別なく使われ、文脈や文中で用いられる副詞などによって時制を判断します。
時制をはっきり表現するために、B28課の複合時制を用いることもできます。
例えば、練習問題(4)の解答は、
Sen via helpo mi ne sukcesus. ですが、
これは「あなたの助けなしでは、私は成功しなかっただろう」という過去のことの他に、
「あなたの助けなしでは、私は成功しないだろう」という意味にも使われます。
両者を区別するのに複合時制を用いると以下の様になります。
Sen via helpo mi ne estus sukcesinta.
「あなたの助けなしでは、私は成功しなかっただろう」
Sen via helpo mi ne estus sukcesonta.
「あなたの助けなしでは、私は成功しないだろう」
ただし、複合時制は表現が重苦しくなるので、あまり用いられません。