A33 対格

Noriko legas libron.
のり子は本を読んでいます。


音声読み上げ

★ 他動詞は目的語が必要です。(A24課参照) ~を、~に を表す目的語には語尾 -n をつけます。これを対格語尾といいます。目的語に含まれる名詞と形容詞の両方に対格語尾をつけます。名詞が複数の場合に、それを修飾する形容詞の語尾も複数にするのと同様です。

Noriko legas libron. のり子は本を読んでいます。
Masato amas kafon. まさとはコーヒーが好きです。
La edzo aĉetis belajn rozojn. その夫は美しいバラ(複数)を買いました。
Mi preparis bongustajn teon kaj kukon. おいしいお茶とケーキを用意しました。
La instruisto faris du utilajn lernilojn. その教師は役に立つ教材を二つ作りました。

なお、数詞(A07課)、定冠詞(A19課)には、対格語尾をつけません。 Akiko komentas

bongusta おいしい/ fari 作る/ utila 役に立つ、有用な/ lernilo 教材/ vortaro 辞書/ vino ワイン/ akvumi 水をあたえる (関連単語:akvo 水)/ kune 一緒に/ floro 花/ amiko 友人/ filmo 映画/ subskribi 署名する、サインする/ verko 著書、作品/ malsanulo 病人、患者/ efika よく効く/ medikamento(j) 薬/ Bonvolu -i ~してください


練習問題

(   ) にあてはまる単語を書いてください。

① 彼はエスペラントの辞書を買いました。
Li aĉetis (         ) de Esperanto.
② わたくしたちはワインが好きです。
Ni amas (      ).
③ あなたはその本を読みましたか。
Ĉu vi legis la (       )?
④ 彼女の朝の仕事は花々の水やりです。
Ŝia laboro en mateno estas akvumi (       ).
⑤ 彼らは一緒にその友人を訪ねました。
Ili kune vizitis la (      ).
⑥ あなたはその映画を見ましたか。
Ĉu vi vidis la (      )?
⑦ あなたの著書にサインしてください。
Bonvolu subskribi vian (       ) .
⑧ その病人はよく効く薬(複数)を必要としています。
La malsanulo bezonas efikajn (            ).


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「A33 対格」への3件のフィードバック

  1. 形容詞にも-nを付けるとありますが、形容句には要らないんですか?例えば、「エスペラントの辞書を」の「エスペラントの」の部分は”den Esperanton”としなくても大丈夫なんですか?

    1. センさま
      ご質問ありがとうございます。
      「前置詞+名詞」の形の形容句には-nをつけません。
      例示していただいた「エスペラントの」の部分は、”den Esperanton”ではなく、”de Esperanto”となります。
      例えば、「彼はエスペラントの厚い辞書を買いました。」という文では
      Li aĉetis dikan vortaron de Esperanto. (dika=厚い)となります。このように、名詞(vortaro)を直接に修飾する形容詞(dika)には対格nが必要ですが、前置詞にも、前置詞に続く名詞にも、対格はつけません。
      なお、厚い辞書を複数(たとえば2冊)買った場合は
      Li aĉetis du dikajn vortarojn de Esperanto. となります。

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