A19 定冠詞 la 1

冠詞:定冠詞 la


音声読み上げ 

★ エスペラントで用いる冠詞は定冠詞のみです。定冠詞 la は特定のものを指すときにつけます。日本語では「その、かの、所定の、ご存知の、前に申し上げた」などで表されるものです。机や椅子は幾種類もありますが、対話者同士が確認しあっている「特定の」ものには、
   la tablo,  la seĝo
などと定冠詞をつけます。

★ 逆に、無冠詞は、「どれでもいい」一般的な「~なるもの」、話者だけが知り相手が知らないものです。また、固有名詞はふつう無冠詞です。

La domo brulas! (あなたもご存知の)その家が燃えている。
Domo brulas! 家が燃えている。
(話者は聞き手がその家を知っているかどうか知らない)

Kato estas besto. 猫は動物である。(一般的に猫というもの)
Tokio estas granda urbo. 東京は大都市です。(固有名詞)

Onchjo 日中韓やロシア語には冠詞がありません。
上に述べた基本の考え方をまず理解しましょう。

tablo 机/ seĝo 椅子/ domo 家/ kato ねこ/ besto 動物/ urbo 都市/ libro 本/ vortaro 辞書/ hundo 犬/ pomo りんご/ frukto 果物/ amiko 友人/ bruli 燃えている/ granda 大きい/ interesa 興味深い/ dika 厚い/ malnova 古い


練習問題 1

次の文章の括弧の中に必要があれば定冠詞を挿入し、不要であれば空欄のままにしてください。

Jen estas libro. 本があります。
 (    ) libro estas interesa. その本は興味深いです。
Jen estas vortaro. 辞書があります。
 (    ) vortaro estas dika. その辞書は厚いです。
(    ) hundo estas besto. 犬は動物です。
(    ) pomo estas frukto. りんごは果物です。
(    ) Nara estas malnova urbo. 奈良は古い都市です。

練習問題 2

次の語をそれぞれ次の意味で用いるときに、必要があれば定冠詞を挿入し、不要であれば空欄のままにしてください。

① 一冊の本 (    ) libro
② 何冊かの本 (    ) libroj
③ 前に言及した(特定の)本 (    ) libro


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・練習問題テキスト → A19-練習問題練習問題テキスト
・解答PDF → A19解答解答PDF

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