冠詞:定冠詞 la
音声読み上げ
★ エスペラントで用いる冠詞は定冠詞のみです。定冠詞 la は特定のものを指すときにつけます。日本語では「その、かの、所定の、ご存知の、前に申し上げた」などで表されるものです。机や椅子は幾種類もありますが、対話者同士が確認しあっている「特定の」ものには、
la tablo, la seĝo
などと定冠詞をつけます。
★ 逆に、無冠詞は、「どれでもいい」一般的な「~なるもの」、話者だけが知り相手が知らないものです。また、固有名詞はふつう無冠詞です。
La domo brulas! (あなたもご存知の)その家が燃えている。
Domo brulas! 家が燃えている。
(話者は聞き手がその家を知っているかどうか知らない)
Kato estas besto. 猫は動物である。(一般的に猫というもの)
Tokio estas granda urbo. 東京は大都市です。(固有名詞)
日中韓やロシア語には冠詞がありません。 上に述べた基本の考え方をまず理解しましょう。 |
tablo 机/ seĝo 椅子/ domo 家/ kato ねこ/ besto 動物/ urbo 都市/ libro 本/ vortaro 辞書/ hundo 犬/ pomo りんご/ frukto 果物/ amiko 友人/ bruli 燃えている/ granda 大きい/ interesa 興味深い/ dika 厚い/ malnova 古い
練習問題 1
次の文章の括弧の中に必要があれば定冠詞を挿入し、不要であれば空欄のままにしてください。
① Jen estas libro. 本があります。
( ) libro estas interesa. その本は興味深いです。
② Jen estas vortaro. 辞書があります。
( ) vortaro estas dika. その辞書は厚いです。
③ ( ) hundo estas besto. 犬は動物です。
④ ( ) pomo estas frukto. りんごは果物です。
⑤ ( ) Nara estas malnova urbo. 奈良は古い都市です。
練習問題 2
次の語をそれぞれ次の意味で用いるときに、必要があれば定冠詞を挿入し、不要であれば空欄のままにしてください。
① 一冊の本 ( ) libro
② 何冊かの本 ( ) libroj
③ 前に言及した(特定の)本 ( ) libro
・印刷用PDF → Leciono A19 定冠詞la 1